2019年12月11日

「俳ラ26」〈令和元年記念〉2019.12.7 三、飛び入り3者

三、飛び入り・1.辻村麻乃


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 句集『るん』より

  • 一斉に川に引かるる桜かな
  •  
  • 春嶺や深き森から海の音
  •  
  • ばだれ雪両性具有の道祖神
  •  
  • 谷底に町閉じ込めて鳥曇
  •  
  • 添へる手の生々として官女雛
  •  
  • 電線の多きこの街蝶生る
  •  
  • 午前二時廊下の奥の躑躅つつじかな
  •  
  • 鞦韆を幾つ漕いだら生き返る
  •  
  • 雨後の空掌ありて暖かし
  •  
  • 茎立ちや生まれ変はりたる心臓
  •  
  • 仮紐を幾度も解きて月朧
  •  
  • 燕の巣そろそろ自由にさせやうか
  •  
  • たましひは鳩のかたちや花は葉に
  •  
  • 恋多きキリンの母よ夕立風
  •  
  • アリーナの人吐き出して薄暑かな
  •  
  • 走り梅雨何処かで妖狐に呼ばれけり
  •  
  • 深閑と海の岩屋に夏日さす
  •  
  • 昨日から今日になる時髪洗ふ
  •  
  • 姫蛍祠に海の匂ひして
  •  
  • 天道虫流されてゐる交差点
  •  
  • 大西日プラスティックの匂ひたる
  •  
  • 口開けし金魚の中の赤き闇
  •  
  • 鳩吹きて柞の森にるんの吹く
  •  
  • 木の瘤が顔になりたる無月かな
  •  
  • 日本地図能登を尖らせ秋麗
  •  
  • 夜学校「誰だ!」と壁に大きな字
  •  
  • 鰯雲何も赦されてはをらぬ
  •  
  • 我々が我になる時冬花火
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  • 紙漉きて手の甲にある光かな
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  • おお麻乃と言ふ父探す冬の駅

                                          

2.歌代美遥

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・濡れながら銀座時雨にちょっと悪  美遥
                                          
3.笠原マヒト

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4.廃人餓号

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posted by 二健 at 06:15
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