2013年10月11日

俳ラ19 五番、「蝿の唄」ギネマ

嘘つきの煙突が花を抱いて死んだhl19257g.JPG
青虫が冷蔵庫でさよならと叫んでいる 
虫食いのおしろい花が香りけり
結ばれし耳に焦げつく糸電話
暁の遠き風鈴乳房にて
朝顔の嘘を見破る釣瓶かな
天井の染みばかりの思い出です
絵に描いたような家族が額縁を拾っている
赤枕民生委員は黒鞄
この味噌汁まるで地獄ねと母の微笑み
洗濯籠の殺意にカビが生えてしまった
風鈴の中に咲きます兄妹心中
二人行く果ては夜露の舟となり
檀家になったとたん孕むとは
本当の名前は浄倫沼の中
石女が皿割りおってまだ濡れぬというかhl19304g.JPG国民の休日なんだから万引きをしろよ
こんなところでそれは犬じゃないのか
奇病はカーテンの裏にたいていいる
大男おっちんじまって蚊もはらえねえ
お父さん鉄ベッドでこっそり溶けよう
この恨み一生つきまとってゴミなんかポイ捨てだぞ

この包み紙はエライ人のしょうこになるからとっとけよ
腹違いでも名誉白人のはずだぞ
父はチェーンソーでボケましたんです
鉄塔の震え犬だけに分かる
実刑はデキモノが広がる夜の自慰とする
曇りける祖母の手鏡ご飯はまだですか
銀杏やもういらないよと祖母の背に
痴呆棟だから煙突が大きいのか
老人病棟の穴さえ塞げばこっちのものだ
今帰ったと勇めば菊の首が落ちニュータウンに引っ越しても首吊り坂があり
金魚め二口径回転式感情移入型水圧拳銃をくらえ
枯井戸に呼ばれて柿の木を植える

タタタタンポポに触るなああ姉さんがちち縮むじゃないかああ
hl19264g.JPG冷蔵庫の家族が腐っている
絶頂のターンテーブル冬将軍
寒々と母の位牌に陽が当たる
不審火の奥に微笑の砂糖菓子

秋の蝿どこにもいない家族を探している

hl19308g.JPGhl19311g.JPGhl19322bwg.jpghl19330g.JPGhl19351g.JPGhl19348g.JPG

posted by 二健 at 00:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 朗読作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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