2006年10月20日

三番:上田信治 【 余計なものがついてゐる 】

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 地下食品売場より出て(あ)芋嵐
 晩秋の(あ)あれは人工衛星よ
 天高く(ハハ)下りは楽な昼の坂
 ケチヤツプの会社のビルや(●○◎#〓*◎※@〓)秋の雲

 電柱を人下りてくる(そして)秋茄子
 ステンレスボウルの水や(そこから…)芋の秋
 満月の(と、誰かが言った)砂場に穴があいてゐる
 だう見ても(マイルスは苦々しげに言った)柿にも鮫にも見えぬ絵なり

 藁と竹と火の見えてゐる映画かな(今なら19万8000円)
 時雨るるや又裏返る君の歌(今なら19万8000円)
 留守番の間に秋の雨降つて止む(今なら19万8000円)

 秋の家(うん)文鳥白き顔を出す(出すよねー)
 コスモスに(うん)雨降ってゐる競馬かな(それはどーかなー)
 豊年や映画の水の(水の)(水の)黒かりし
 自転車の(ベル)(ベル)ベル錆びてゐる秋の蝶

 コスモスや水道栓のから鳴りす
 (●○◎#〓*◎※@〓)
 美しく振付けられしゲップかな
 (●○◎#〓*◎※@〓)
 照紅葉ともあれ導火線またぐ
 (●○◎#〓*◎※@〓)
 星の夜でんきくらげ落ちてゐる

 君はいま梯子の上よ草雲雀(とかいって)
 たよりなく来てコスモスの種集む(たとえば)
 トンネルより黒き尻出づ秋の山(かと思えば)
 秋の空4とあるから四号棟(そんな日もあった)
 満月に余計なものがついてゐる(なんて)

 美しさ上から下へ秋の雨

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◇ 上田信治
「里」「ハイクマシーン」で俳句活動。
俳ラ出演は,前回に続いて2回目。
HP= http://members2.tsukaeru.net/haikumachine/
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posted by 二健 at 02:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 朗読作品 | 更新情報をチェックする
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hl_bn01.jpg 【俳ラ綱領】 ■名称:俳句志・もののふの会「独演!俳句ライブ」 ■略称: 「俳ラ」■英文表記:Haiku Reading Solo Performance "HAILA" by Mononofu-no-kai  ■発生:「俳ラ01」 Since 1998.3.1 於JazzBarサムライ  ■コンセプト:「俳句朗読の実践窟*先ず口承ありき*俳の表現かくありき」■三大原則:(1)自句朗読=形式不問 (2)肉声=マイク使用せず (3)独演=共演せず ※鳴り物やBGM使用可。パフォーマンス可。朗読のみ可。 /窓口:SAMURAI (煽動と統括:宮崎二健) jike@n.email.ne.jp /主催:俳句志「もののふの会」~Jiken
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